880円の行方

ちょっと前に、子供達を幼稚園に迎えに行ってタラタラ歩いて帰って来た事があった。途中、なんだか喉がイガイガする感じだったので自販機でお茶を買った。取出し口からペットボトルを取ろうとすると、娘が「ママ〜、ころんだ…」と、泥で汚れた真っ黒な手を見せる。お茶を息子に持たせて、園バッグからおしぼりを出して手を拭く。見るとスパッツの膝にも泥が…どうしてちょっとの間、黙って待っていられないの?とグチグチ言いながら歩き出し、途中の公園でお茶を飲み、家に帰ってウガイしろ手を洗え着替えろ…とバタバタしている時にハタと気が付いた…私はお茶を買う時に小銭が無くて千円札を入れた。釣り銭を回収した記憶が無い…120円のお茶に千円払ってしまった。
自分のやったバカで笑いを取ろうとする私もこれは凹んだ。880円も勿体無かったが、娘がちょっと転んで手や服を汚した事でキリキリし、それが釣り銭忘れに繋がった事に凹んだ。子供は動くなと言っても動くし、ここで転んだら困るから走るなと言っても走るものなんだ。泥ぐらい何だ。怪我しなくて良かったね、ぐらい言ってやれ…。
その後、その自販機を利用した人が釣り銭を見つけて「こいつ、バカだ」と呟いていたりしてない事を願う。