感覚

今日のように、朝から曇っていて外出もせずに時間の感覚が鈍ると、自分の存在が不安定になるというか…。


昔、働いていた頃は、10数分の地下鉄乗車時間でさえも本を手放さずにいて、ふと目を離した瞬間に「あれ?…私は今家に向かっているのか?それとも会社に向かっているのか?」と思う事が幾度もあった。地下鉄が次のホームに到着した時点で「あ〜今から仕事に行くんだ…」とか「帰る途中か…」等と認識したりして(汗)


今日はふとした瞬間に「今は何時だろう?子供達は何処にいるんだろう?」と不安になり、時計を見ては「まだ学校だよ…」と考えていたりした。
手持ち無沙汰にやる気も無いのに、どっか磨く振りをしてみてもすぐあきる。
多分、仕事を辞めて子供達が産まれるまでの数年間はこんな感じだったんだろう…その頃の感覚と重なってしまったんだろうと思う。
子供達は同じ学校の同じクラスにいるくせに、バラバラに帰って来てバラバラに遊びに行く。
「天気が悪いし、暗くなる前に帰ってよ〜!おやつも忘れないで持ってってよ〜!」と声をかけても、子供達が出掛けた後はまた同じ静寂で「あの子達を産まなかったら、私はきっと10年前と同じ感覚で生きてるんだ…」と考える。


それは子供を産んで良かった悪かったの話しでなく、自分がいかに目的もなく生きてるかに不安要素があるんだろうなぁ…。
趣味はあくまでも趣味だし、口では「子供達が成人するまでは生きてないとね・笑」と言ってるけど、そんなの誰にも解らない。


気が付いたら、いろんなモノが来た道の後ろに転がっていて、それが私を責める。
でも、解っていて置いて来たモノ。見て見ぬ振りをしてきたモノ。